恒常性を強く求めるのに、なぜ海外旅行は好きなのか
土日も平日もなく、定型化したパターンの行動を取りたがる。いつも同じ食堂で同じメニューを飽きずに頼む。大人になった今も全く変わっていない。むしろはっきり特性を認識した分、こどもの頃より顕著になっている気がする。
朝は同じ時間に起きて同じメニューの朝ごはんを食べ、定時に出社し、12時に昼休みを取り、同じ時間に夕食を取り、同じルートを1時間散歩する。時計のように動くことで周りの季節の変化に気づくことができるのがうれしい。普段の刺激はそのくらいで充分だ。
数年間リモートワークをしていると、ときどき自分が熱帯魚や室内飼いの猫になったような気持ちになる。1日のほとんどの時間同じ部屋、同じ机で過ごす。部屋には温度・湿度計をおいて折々チェックしているので、部屋の温度や湿度はだいたい体感でわかるようになった。夏の夕方の日の長さや、冬の朝まだ外が暗いのを見ては楽しんでいる。
今はフルリモートワークだが、出社していた頃は家と会社に同じメガネやイヤホンを買い揃えたりしていた。とにかく「いつも同じ」を追求したがる。
これだけこだわるのに、なぜ海外旅行は好きなのか?しかもツアーではなく必ずどこかでトラブルが起こる個人旅行が。
海外旅行は「いつもと全然違う」を体験しに行くものだと思う。陽の光、街の音、風の匂い、取り巻くものが全て根本的にいつもと違う。周りの環境をそっくり別のものに変える楽しみ、というのは海外旅行の魅力だ。
ただ、わたしがよく行くのは時差が大きい欧米で、安い航空券を選ぶのでトランジットも長い。ベッドも、食事も、寝る時間も、起きる時間も、いつもと違って自分の中のタイムスケジュールはめちゃくちゃになる。
めちゃくちゃになることを考えるとつらくなるので、とにかく旅行中の身の回りを整えたくなる。だから持っていくものを入念に準備する。そしてできるだけいつもと同じく過ごせるようにさまざまな工夫をする。
たった10日程度のために全く準備が大変なことだ、といつも思う。長期旅行、特に海外旅行は予想外の出来事が避けられないので、いつも不安に襲われる。行く前から何日も興奮して眠りが浅くなる。
いざ出発する前、直前になってやっと、旅先でトラブルが起こることは諦めて「今までもなんとかなったんだし、これから起こることもなんとかなるだろう」と割り切って考えられるようになる。
外部環境によって自分の考えが変わること、クタクタに疲れていつもは過敏な神経が鈍ること、「自分はまだなんとかなる」と思えること、この辺りから来る爽快感・緊張と解放が、海外旅行を好きな理由のように思う。
202304-202305 海外旅行持ち物リスト(春〜初夏)
GWに合わせて6日間休みを取り、ギリシャ〜ポーランド〜ハンガリー旅行に行くことにした。
シンガポールを経由してアテネに渡り、EU内を飛行機や電車で移動する予定。ハンガリーから上海を経由して帰る。
偶然いままでは海外に渡航するのはいつも晩夏から秋だったため、今回初めて春から初夏にかけて旅行する。
この3年半、海外はもとより日本国内もほぼ長期旅行に出かけることがなかったので、いつもより念入りに持ち物リストをつくった。 最初にいつも必ず持っていくもののリストを作り、1週間くらいかけて毎日使うものでリストにないものがあれば足していくようにした。
- 40Lリュック
- サンダル
- 洗濯干しセット
- ポケットティッシュ
- ウェットティッシュ
- 座面クッション
- ネックピロー
- 折り畳み傘
- ビニールシート
- 割り箸・スプーン
- ワインオープナー
- レジ袋(ジップロックに大量に入れて圧縮していく)
- ストール
- ウルトラライトダウン
- 手袋・耳当て
- 肌着3組
- 靴下3組
- 長袖シャツ2枚
- 半袖シャツ1枚
- タオル1枚
- エコバッグ
- 充電ケーブル
- Type-B用1本
- Type-C用1本
- Lightning用1本
- モバイルバッテリー
- 体温計
- 常備薬
- うがい薬
- 消毒薬
- カイロ
- 電動歯ブラシ
- アイマスク
- 耳栓
- イヤーマフ
- 日焼け止め
- シャンプー・リンス
- 乳液・クリーム
- 荷物用はかり
- 温度・湿度計
- パスポート
- クレジットカード(Visa・Master)
また10年で取得したパスポートが8月に切れるため今回合わせて更新した。 カンファレンスへの参加なども含め、10年間で海外に渡航した回数は8回だった。十分10年パスポートの元は取ったと言える。
今回新たに買い足したものは、座面クッション・スキンケア用品を入れるための容器、耳栓、ウルトラライトダウン、ネックピロー、サンダル。
過去の渡航時に揃えたもので賄うことができたため、新しく買うものは最小限で済んだ。ネックピローや座面クッションは東京出張の時にも使える。わたしは日常で使わないものを買うのがあまり好きでないので、過去に買ったものを利用したり普段使っているものを活用したりすることに喜びを感じる。
また、今回初めてPCを持っていかないことにしたが、宿探しなど多少の不便はあっても、持っていかないことによるメリットの方が大きく感じている。
PCを持っていくと重いし、手荷物検査でいちいち出さなければならず面倒。また旅先では常に窃盗を気にしなければならなくなるし、宿やコインロッカーに雑に置いておく場合、不安な気持ちを抱えて外出することになる。
PCさえ持っていかなければ、それ以外のほとんどのものは盗難にあったりロストバゲージしたりしても大したダメージのないものなので、身軽に出掛けられる。
フィレンツェ行き超特急・ヴェネツィア散策
- ナポリ中央駅発フィレンツェ行き超特急
- リベルタ橋
- サンタ・ルチア駅
- サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂
- サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂
- サン・マルコ広場
- リアルト橋
- Raffaele
- ヴェネツィアのねこ
※ 残念なことに、リアルト橋やサンマルコ広場、ねこのたくさんいた病院など1日目の夜に撮った写真をなくしてしまった。ところどころ写真がないが、2日目のヴェネツィアの記事です。
ナポリ中央駅発フィレンツェ行き超特急
6番線は工事中なので、回り込んで入る。
そして水飲み場はない。だいぶ前に撤去されたそうだ。代わりにイタリアでは割と珍しい自販機がある。
しかし亀は持ってきている。これは2年前にインドで買ったお香たて。
そういえばポンペイの土産物屋(出口付近にある)でココ・ジャンボと同じ形の亀の青銅の細工物が売っていた。お香たてではなく純粋な置物で、確か8ユーロくらいだった。ポンペイは観光地なのでちょっとお土産も高い。
食堂車もあるらしいがわたしはふつうの二等車を予約した。おじいさんではないがもともと脂っこい肉は苦手だ。
一等車に乗ると飲み物や軽食のサービスもあるそうだ。
わたしは二等車しか乗ったことがないが、とても快適で満足している。車内のネットはそれなりに使えるし、席も十分広い。充電用の電源もある。
日本の新幹線と違うところは座席で、席は回してボックス席にできない。ボックス席の多い車両と二人がけ席の多い車両がある。 たぶんチケットを買うときに指定できるとがわたしはいつも適当に買っている。
時速250kmの地獄じゃ
— Momo WATANABE (@mom0tomo) October 9, 2019
さすがに兄貴も助からないかもしれない pic.twitter.com/ecp8VHlGPh
わたしが乗ったItaloは創業が2006年と若い。兄貴とペッシが乗り込んだのは旧国鉄のトレニタリアの車両になる。 イタリアにおける新幹線的な電車といえば、旧国鉄のトレニタリアかサービスに定評のあるItaloの2つだ。イタリアはこのタイプの高速な電車が安いのでよく乗る。
反対にドイツやチェコでは電車が割高なので長距離バスによく乗った。イタリアで電車が安いのは火山が多く山がちな地形が関係しているのかもしれない。
リベルタ橋
ヴェネツィア本島と半島であるメストレ地区を結ぶ橋。ヴェネツィア本島への車の乗り入れは禁止されているため、観光客はバスや電車を使ってこのリベルタ橋を渡ることになる。
ジョルノとミスタがギアッチョとチェイスしたのがこのリベルタ橋だ。
わたしは今回電車を使ったので、メストレ駅からサンタ・ルチア駅までの区間にこの橋を渡った。
線路のすぐ隣が車道で、バスや車が走っていくのが見える。
窓越しに線路と同じくらいの高さで海が見えるのがおもしろい。
サンタ・ルチア駅
駅前の広場にギアッチョの首が突き刺さった街灯がある。
ギアッチョがディスクを探してひっくり返したのと似たデザインのゴミ箱もあるが、羽の生えたライオンの像はここにはない。
ちなみに羽の生えたライオン(有翼の獅子)は街の守護聖人である使徒マルコを表すとされ、ヴェネツィアのシンボルとなっている。ヴェネツィアでもっとも賑わう広場の名前はサン(聖)・マルコ広場だ。
朝日が昇るところを撮りに7:00に起きて駅前広場に来た。ジョルノの背後に見えた角度に朝日が昇るのは、10月だと7:50ころ。
実際に見ると「おお、あの朝日だ」とけっこう感動する。曇りの日でもきれいに見えた。
ヴェネツィアは霧やもやが出ている日も多く、わたしが行った日も天気はよくなかったがこれくらい見えた。
また朝日の昇る方角は原作とは異なるので見に行く際には注意が必要。
『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』19話の登りゆく朝日に『スゴ味』を感じる - 本しゃぶり
サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂
ボスがトリッシュを連れてくるよう指定したのがこの聖堂の鐘楼。ヴェネツィアを高いところから望めるビュースポットとして人気がある。
この教会は本島から水上バスで15分ほどの小島にある。
ブチャラティたちが船をつけた船着場には観光以外の用途に使うボートが泊まっていた。
ここは聖堂に入ってすぐのジョルノがブチャラティを手当した場所。中では「HUMAN」という美術展をやっていた。カラフルな大型展示が目を引く。
イタリアではこういう歴史ある建物で新しい美術作品の展示が行われていることが多い。大きくて古い建物が多いので有効活用されているだけかもしれないが、異質さがおもしろい。
美術品は展示される空間によって見え方が変わるということを改めて感じる。
エレベーターは無機質なデザインだった。
鐘楼では1時間ごとに鐘が自動で鳴るようになっており、上にいるととても音が大きくてびっくりする。ボスがここに隠れていたとしたら、かなりうるさそうだ。
鐘がなる時だけ時間を吹き飛ばしていたんじゃないだろうか。12時とか数が多くて大変そうだが、12秒一気には飛ばせないから連続で何回か飛ばしたのか。
閉館間際でほとんど誰もいなかったので3回エレベーターを乗り降りしてみた。あんまり何回も乗ったのでエレベーター業者だと思われたかもしれない。
上に登って気づいたが、青い屋根の鐘楼はヴェネツィアにたくさんある。よく考えたらサン・マルコ広場にもある。
サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂
岸辺露伴は動かない「懺悔室」の舞台となった教会。中は写真撮影禁止で、原作とデザインは全く異なるそうだ。開館時間外だったのでわたしは中を見ていない。
露伴先生が入ったようなデザインの懺悔室は、ナポリやローマの別の教会で見かけた。教会内に複数の懺悔室があり、中には普通の格好をした教誨師らしい人がいる。それぞれ対応できる言語が紙に書いて貼ってあり、訪れた人が気軽な感じで説教を受けていた。
サン・マルコ広場
リサリサが赤石をジョセフに見せ、スリに狙われた広場。昼夜問わず観光客で賑わい、現在もスリや押し売りに注意が必要とされている。
この広場の一角には最古のカフェとして知られる「カフェ・フローリアン」がある。1720年から営業しているそうだ。鏡をあしらった豪華な装飾の店内が目を引く。
夜になるとフローリアンの前をはじめ広場の3つの場所でカルテットやバンドがクラシックやイタリア民謡を演奏していた。
リアルト橋
リサリサが登場したところ。シーザーが声をかけたゴンドリエーレ(船頭)が実はリサリサだった。
ヴェネツィアを代表する観光名所の一つなので写真を撮る観光客がたくさんいる。
また実際にここからゴンドラに乗ることもできる。
Raffaele
アニメの「ガッツのG」回でブチャラティチームがランチをとった店のモデル。ナランチャがスクアーロとティツァーノに襲われた店でもある。
この辺りは観光客が多く、この店にも日本人がたくさん訪れていた。
立地もあり料金は高いが、スタッフに余裕があるようで道を教えてくれたりとても親切だった。
どの店でも、ヴェネツィアングラスでワインの飲めるところはそれほどないように思う。少なくとも路面店では見かけなかった。
高級なホテルのリストランテなどでは出すところもあるのかもしれない。フーゴは良い家柄の生まれだから...
ヴェネツィアのねこ
人気の観光地であるヴェネツィアで、ジョジョにまつわるスポットは特に名所が多い。たくさんの人がいてものの値段も高く、そこだけ1日で回ろうとすると疲れてしまう。
わたしは今回地元の人や大学生などが住む静かな場所に宿泊した。ヴェネツィア本島にこんなに静かな場所があるのかとびっくりした。
この辺りに入ると突然人気がなくなり音が消える。観光客で賑わうエリアからすぐのところなのに、突然水辺の波の音が聞こえるような静かな空間が現れ、まるでジョルジョ・デ・キリコの世界のようだった。
前回見たことのない夜のヴェネツィアも見られて大満足だった。また付近の小島も静かで面白い現代美術の展覧会などが開かれておりおすすめ。
ねこ好きにおすすめできる隠れたスポットとしてはヴェネツィア総合病院がある。ここの中庭にはおそらく野良のねこがたくさん住み着いており、病院一階のフロアや庭を自由に出入りしている。
ちょっと見ただけで10匹はいた。人馴れしている子もそうでない子もいる。
ヴェネツィアは年中湿度が高めで蚊が多く、特にねこと一緒にいると刺されやすいので注意。
緑の多い場所に行く際は虫除けがあったほうがいいかもしれない。
ナポリ4日目 ネアポリス巡り再び
【初日の記録】 mom0tomo.hatenablog.com
今日はナポリ散策の2日目。初日に周れなかったスポットを巡る。
バスをフル活用して広域移動した。ナポリの公共交通機関はバスが便利だ。
路面電車の線路もそこかしこにあるが、再三の関係で運行停止している路線が多いらしい。旅行中、ナポリでは一度も路面電車が走っているところを見なかった。
地元の人で賑わっているパニーニ屋さんで4ユーロのパニーニを買った。具は自分で選ぶ。大きいパニーニを二つに切ってくれる。
卵城
ジョルノの母親がウェディングドレス姿でイタリア人の夫と写真を撮っていたのもこの橋だ。 目の前にはビーチリゾートを臨む高級ホテル群があり、ナポリでの結婚披露宴には最適な場所だろう。
卵城とヴィットーリア広場は歩いて10分ほどの距離にある。カンツォーネで有名なサンタ・ルチア湾沿いに遊歩道があり、ナポリの美しい海を見ながら散歩できる。
ヴィットーリア広場
フニコラーレを途中下車し街を走り抜けたブチャラティとジョルノが対戦した場所。ヤシの木が並び、後ろには青いナポリの海と卵城が見える。
地図を見てもらえばわかるが、フニコラーレで昇った方向から見ると低い位置にあり、また方角も合わない。このためアニメでは場所が高台に変更された。
原作ではこのページの前後で週が変わっているので、対戦がメインだった前の週にモデルとしていたものとは異なる背景資料を使っていたのではないかと思われる。
ヴィットーリア広場はとても狭くちょっとした植え込み程度の大きさでボール遊びには不適だが、歩行者天国になることもあるらしい。https://4travel.jp/overseas/area/europe/italy/napori/kankospot/10462808/tips/#contents_inner
これならブチャラティにボールをぶつけた少年のようにサッカーもできる。
わたしが訪れた時は平日のためか車がバンバン走っており、犬の散歩や子供と遊ぶ人はみな、道路を挟んで隣接する公園にいるようだった。
View of the City
前述の通り、原作ではヴィットリーア広場だった場所がアニメではこちらに変更されている。
高台からナポリを一望できるビュースポットだ。最寄りのバス停から歩くと坂道を20分くらい歩くことになる。
足が悪い人はタクシーを使ったほうがいいかもしれない。
とてもきれいな場所なので、歩くのはちょっと疲れるがおすすめのスポットだ。
高台の下を見下ろしても、すぐ地面なので怖くはない。ゴミがいっぱいでがっかりするとは思うが...
ナポリの街は全体的にゴミが散乱している場所が多いように感じた。過去二回訪れてポイ捨てが多いと感じたローマですら、ナポリの後に訪問するときれいに感じたくらいだ。
ただ、それを引いてもナポリの街は美しくて楽しい。人や街が生き生きとしている感じがする。
ジュゼッペ・ガルバルディ広場
中央駅前にある広場。アニメでは警官時代のアバッキオが窓を破られた場所がこの広場の周りの交差点とされている。
ナポリで警官になろうと思ったアバッキオは本当にすごいと思う。街中の交通はインド並みに自由奔放だし、ゴミ捨ての秩序も整っていない。少し暗いところに行けば何か怪しげな動きをしている人や物乞いがいたりする。
わたしも生まれ育った東北の街で公務員をしていたことがあるが、2年で辞めてしまった。街を守ろうと警官になったアバッキオのことは尊敬している。
ナポリのねこ
ナポリ中央駅近くの街中にはあまりねこがいない。夜になると野良猫がそれなりに出てくるが、薄汚れて痩せた子が多い。交通量が多くガラスなどのゴミも散乱している街中ではなかなか暮らし辛そうだ。
家で3匹ねこを飼っているというおじさんが近所の野良猫に餌をやっていた。
おじさんはこのねこたち全員に名前をつけてかわいがっていた。 家にすでに3匹いるし野良猫に餌をやるのを実母は嫌がっているそうだが、このねこたちも家族だと思っているとおじさんは言っていた。
街中とは対照的に、View of the City付近の高台には健康そうなねこが集まっていた。
ナポリは親切な人が多く、魅力的な街だった。ジョジョがなければイタリア南部を訪れることはなかったかもしれない。ありがとうジョルノ。
来年にでもまた訪れたいとナポリが思うくらい大好きになった。
ピーナッツの焦がし砂糖がけ
— Momo WATANABE (@mom0tomo) October 8, 2019
小銭持ってなくてモタモタしてたらまけてくれた pic.twitter.com/61qVrlSDhs
ナポリ3日目 ポンペイ遺跡
ナポリ中央駅からポンペイへは電車で40分。大型駐車場が整備されているので、ジョルノたちのように車で向かう人も多い。
初めてイタリアに来たときとてもびっくりした公共交通機関の汚さにもだいぶ慣れた pic.twitter.com/Za7FxtMB69
— Momo WATANABE 🇮🇹 (@mom0tomo) October 7, 2019
マリーナ門
アバッキオも「ガキの頃遠足で来たきりだな」と言っていたが、ドイツ・イタリアなどの学生たちが大勢遠足で来ていた。
ツアーや音声ガイドもあるがわたしはシンプルに入場チケットだけ買った。詳しい地図があるのでガイドなしでも十分楽しめる。
ポンペイ マリーナ門 pic.twitter.com/6OhOrvKQaH
— Momo WATANABE 🇮🇹 (@mom0tomo) October 7, 2019
ジョルノ達が車から降りたあたりは入場改札内なので車は進入禁止だ。
入り口は複数あるがこのマリーナ門をくぐるのがおすすめ。手前に有人の改札があり無料の地図がもらえる。改札からまっすぐ進めばフォルムに着くので迷うこともない。
わたしは少しずれた道から入ったので、広いポンペイを一周することになった。
フォルム(公共広場)
ケンタウロス像がある広場を通り目的地の犬の床絵に向かう。この時点でしっかり道を選べばすぐに床絵の場所までいける。
その後1800年間
— Momo WATANABE 🇮🇹 (@mom0tomo) October 7, 2019
当時の生活のままの姿で
土中に埋まっていたのはあまりにも有名 pic.twitter.com/OyyZgqKq8j
ジョルノたちもここを通って悲劇詩人の家に向かっている。
イルーゾォの鏡がしかけてあったのは悲劇詩人の家に向かうこの曲がり角だろう。しかし鏡に映ったフーゴの背景に写っていた白い柱はなかった。
こんなところに鏡が(ない) pic.twitter.com/Th4iHxEUqc
— Momo WATANABE 🇮🇹 (@mom0tomo) October 7, 2019
イオニア式のそれらしい柱は、フォルムより手前の広場にある。
また作中で世界が鏡写しになっていることを明示していたゴミ箱も現在はデザインがだいぶ異なる。
悲劇詩人の家
悲劇詩人の家は、フーゴがいう通りマリーナ門を入ってすぐのフォルム(広場)から100mほどのところにある。 順当に周ればジョジョに出てくるスポットは所要時間30分程度で見て回ることも可能だ。
しかし方向音痴の上に外れた入り口から入ったわたしは相当な大回りをした。
地図出典:地球の歩き方A09 イタリア 2016−2017
悲劇詩人の家に辿り着く前に他の史跡をほとんど回ってしまったことになる。
とても楽しかったが、遺跡内には最初に通るフォルムを除いて水や食べ物を買う場所はないので、あらかじめ用意してたっぷり持って行った方がいい。わたしは水一本とパンしか持っていなかったので途中で行き倒れそうになった。
雨上がりの曇りの日でもけっこう日焼けしたし暑かったので、夏に行く方は熱中症に注意したほうがよさそうだ。
大変な苦労の末にあの場所へ(ふつうなら入り口から100m) pic.twitter.com/BvOyJwzuU8
— Momo WATANABE 🇮🇹 (@mom0tomo) October 7, 2019
ちなみに悲劇詩人の家は保存のために周りをガラスで覆われている。
他にもいくつかガラス張りのスポットがあるが、ほとんどの遺跡はそのままあるいは立入禁止のロープが張ってあるだけだ。悲劇詩人の家も5部連載中は原作のようにロープが張られているだけだったのかもしれない。
ポンペイは見所がたくさんあり、ナポリからわざわざ電車で向かう有料施設なので1日かけてゆっくり回るのがおすすめだが、雨だったり時間がなかったりする人はジョルノ達が向かった最短ルートを通って目的地の床絵に向かうのがよいだろう。
おまけ
犬の床絵は悲劇詩人の家以外にもある。
あっちじゃない方の犬の床絵 pic.twitter.com/GMheBlCAvD
— Momo WATANABE 🇮🇹 (@mom0tomo) October 7, 2019
悲劇詩人の家の床絵の文字は「猛犬に注意」的なことを書いているそうだ。
ナポリ2日目 カプリ島
翌日は雨とあって、カプリ島へのフェリーはけっこう揺れた。高速艇はもっと揺れるというから、船酔いに弱い人は気をつけた方がいいかもしれない。
フェリーの料金はナポリ発が18ユーロ、カプリ島初が12ユーロ。ナポリから1時間ほどで島に到着する。料金は時刻や季節によって変動がある。
フェリーより早い交通手段としては、サーレーの乗った高速船と水中翼船(半分水に潜るタイプの船らしい)がある。
船着場
ボートを借りられるような店はない。大きな駐車場があるところとふつうのところが並んでおり、フェリーはどちらかの船着場から発着する。
フェリーに乗る
オフシーズンのためか発着本数が少なかったので、朝7:25発のフェリーに乗った。
風は冷たいし日が陰るとかなり寒い。3月の海を魚に引っ張られながら泳いだジョルノとミスタはすごい pic.twitter.com/jBEqkdFHSP
— Momo WATANABE 🇮🇹 (@mom0tomo) October 6, 2019
船の中にはエスプレッソやスナックを買えるバーがついている。値段は街中に比べてもそれほど高くない。エスプレッソ一杯1ユーロで飲んだ。
カプリ島の周りの海はひときわ鮮やかな群青で、曇りの日でもナポリから見る海とは全然色が違うのがわかる。島全体が白っぽい岩でできていてゴツゴツしている。
マリーナ・グランデ
カプリ島唯一の船着場なのでたくさんのフェリーやボートが停泊している。また青の洞窟やカプリ島一周ツアーもこの港から出る。
付近にはレストランと土産物屋が並ぶ。サーレーが潜伏していたような監視小屋はない。
アバッキオのいう通り老若男女の観光客だらけでサーレーを探すのはかなり難しそうだ。山がちで坂道沿いにホテルや家がある島なので、あまり大きな車は走っていない。
大型トラック用の駐車場は港の端にあり、ミスタとサーレーが乗ったトラックが走っていった道へと続いている。
クラフトワーク戦でトラックが通った道 pic.twitter.com/UxbA5NUb4k
— Momo WATANABE 🇮🇹 (@mom0tomo) October 6, 2019
青いタイルのトイレ
フニコラーレのチケットを買って島の上方に向かう。
上には見晴らしがいい広場があるので多くの人がこのフニコラーレに乗る。
チケット売り場は一つしかなく、自動券売機はない。時間帯によっては長蛇の列ができるが、チケットは一種類しかないので意外と早く列はハケる。
高台の駅前広場には地下レストラン街と共同トイレがある。
カプリ島のトイレ pic.twitter.com/ltIacBOtk4
— Momo WATANABE 🇮🇹 (@mom0tomo) October 6, 2019
ポルポの遺産が隠してあったトイレのモデルがここだ。料金は0.5ユーロ。アニメとそっくりのブルーのタイルが美しい。
こういう南ヨーロッパらしい鮮やかな色のタイルは街中でもよく見かけた。
カプリ島のねこ
カプリ島はねこが多い。
カプリ島のねこは日本のねこに似ている。毛並みも色艶もよく、野良猫ではなく外飼いされているようだ。
坂が多く人間には難儀な島だが、車もあまり通らず自然が豊かで外飼いのねこにはよさそうな街だ。
ナポリ1日目 ネアポリス巡り
長い長い1日だった!
日本を夕方に出て経由地の広州を夜に出発、港南で深夜に再度乗り継ぎをして長い長いヨーロッパへのフライトがはじまった。 ローマに着いたら早朝なので飛行機の中でできるだけ寝なくてはいけないのに、持病の腰痛が悪化して眠れない。
湿布を貼ったり薬を飲んだりなんとか3時間ほど寝てローマに着いたと思ったら、中国南方航空で人生初ロストバゲージの憂き目にあった。
同じ便でロストバゲージしたカップルと一緒にアリタリア航空の窓口で手続きをした。明日には宿に送ると言われたが本当に届くのか…
ナポリに移動し、お昼を食べた。パスタがべらぼうに安くておいしい。
今日から4日間泊まる宿 GuestHouse Marcanto にチェックインした。ホテルではなくAirBnBで貸し出されているようなアットホームな宿だった。
家主のマルコは他のところに住んでいるそうで、何かと困ったことがあったらお隣のマダム・マリアが助けてくれる。わたしたちのチェックイン時にも、マルコが不在だったのでマリアに合鍵で開けてもらった。マリアはイタリア語しか喋れないそうなので、わたしもつたないイタリア語とジェスチャーでやり取りした。
マルコが不在の時のゲストのヘルプや部屋や水回りの掃除はマリアが担当しているようだった。イタリアで電話がかけられないわたしの代わりにマルコに電話をかけてくれたり、暖かくていい人だった。
後から気づいたが、この宿は割とディープなエリアにある。周りはナポリの人々が暮らす古いアパートばかりでホテルなどないし、夜中に一人で歩くのはちょっと怖いような裏通りだらけだ。駅から近い上にナポリの日常を体験できるお得な宿だった。
荷物を部屋に置いて市内観光をはじめる。
ジョバンニ・ボヴィオ広場
ヌオーヴォ城
オッと声が出るくらい迫力がある。このデザインの刑務所の中に囚われているなら確かにセキュリティは安心だろう。どっしりと年を経て黒ずみ、威圧感がある。 画像出典:ジャンプコミックスDIGITAL ジョジョの奇妙な冒険 第5部 デジタルカラー版
街をバスで走っているとこの城を度々目にする。卵城に並ぶナポリのシンボルのようだ。
Augusteo駅発のフニコラーレ
ブチャラティが来たフニコラーレに乗る pic.twitter.com/0LysakOYpc
— Momo WATANABE 🇮🇹 (@mom0tomo) October 5, 2019
ちょうど原作と同じデザインの黄色い車両に乗った。帰りはアニメ版に似た椅子の青い車両だった。 画像出典:ジャンプコミックスDIGITAL ジョジョの奇妙な冒険 第5部 デジタルカラー版
日曜日なので観光客も地元の人も乗り込み混んでいた。車両はあまり広くないので、ブチャラティとジョルノのように揉め事を起こしている乗客がいたら目を引くだろう。
モンテサント広場
イメージしていたよりも雑然とした大衆的な広場だった。ブチャラティのところに相談に来た花屋さんは仕立ての良さそうなスーツを着込んでいたのでもっと高級な場所だと思ったが、よく考えればとても大事な相談だから改まった服装で来ていたのかもしれない。
広場には花屋はないが、少し歩いた先の路上で花屋を開いているおじいさんがいた。庭に植えるような素朴なお花とバジルなどのハーブを売っている。
カッロッツィエリ・ア・モンテオリヴェート通り
店も少なく古いアパートに囲まれたいわゆるナポリの裏通りという感じ。両脚のないおじいさんがモップのような犬と一緒に物乞いをしていた。
サン・マリア・デッラ・フェーデ広場
こちらもナポリの裏通りがクロスしている場所にある。教会前で広場になっているが路上駐車で埋め尽くされており、人が集まる感じではない。確かにここならギャングの男も隠れられるだろう。
中央の小さい公園はゴミがあふれていてホームレスのようなおじいさんが数人寝ていた。
なにか教会で催しがあったのか、本来そこに咲いていない花の花びらがまだきれいなまま落ちていた。
お昼を食べた大衆食堂に戻って夜ごはんを食べた。また来たことに店のおじさんが喜んでくれて、具がわかりやすく大盛りになった。
ristorante-a-figlia-do-luciano.business.site
ここのトマトスパゲティは本当にびっくりするほどおいしい。こんなにおいしくて4ユーロ。 ハウスワインも一本4ユーロ。
ものすごくおいしいトマトスパゲティ pic.twitter.com/GruISwbR6G
— Momo WATANABE 🇮🇹 (@mom0tomo) October 5, 2019