旅行記 | mom0tomo

旅の記録

スリランカ空港の18時間

成田へ

最終出社翌々日、バタバタと出発。 前日まで退職にかかる処理や周りの諸々で疲れていたので、最低限の準備だけしかしていなかった。

朝6時に起きて、大急ぎでいつも使うものをリュックに詰める。

スリランカ航空にはオンラインチェックインしていたので、成田に到着してからは荷物を預けるだけ。今回は完全なバックパックの旅だったので、預ける荷物もない。

一安心して両替をしたり空港でゆったりしながら登場時間を待っていたら、セキュリティチェックを忘れてしまった。 成田空港の出発ゲートまではとても遠い。大急ぎで走り、危うく乗り遅れるぎりぎりのところで搭乗。

スリランカ航空

スリランカまでは8時間くらい。本を一冊読みながらゆったりしたら着いてしまうくらい近い。 そこからトランジット8時間、インドまでは1時間、夕方にはケララ州コーラムに到着する予定だった。 f:id:mom0tomo:20180103104824j:plain

機内で隣に座ったスリランカ人のおじさんと仲良くなる。 庭に野良ゾウが夜な夜な出没するようなすてきなところで、ホテルを経営しているそうだ。 奥さんは日本人。大学時代にアメリカで出会い、子どももいるがいまは遠距離結婚だそう。

「日本はsuper clean, super polite. スリランカは虫も多いし、日本に比べたら適当なところもある。でも、スリランカ人はあるがままを大事にして生きてる。自然に囲まれて、ゆったりと、あるがままに生きている。私が大事にしているのはスリランカの考え方。」

ホテルの隣にはアーユルヴェーダの施設があるそう。 妻は日本人だからスリランカで暮らすのは難しかったけど...と苦笑しながら話してくれた。

機内で気づいたけど、スリランカの人には冷たい水ではなくお湯を頼む人がいる。 アーユルヴェーダでは健康のために冷たいものは避け、白湯を飲むのだという。

バンダラナイケ国際空港

スリランカについたところでトランジットを勘違いしたことに気づく。8時間ではなく、18時間だ!!

その時点で夜の7時。これからトランジットのビザを取って外に出るのは怖い。 あとから知ったのだが、8時間以上のトランジットの場合、スリランカ航空では無料でホテルを手配してくれる。 わたしたちが空港の弱いwifiで調べて気づいたときには、全てのトランジット用ホテルは埋まってしまっていた。

仕方がないのでごはんを食べて、空港内のホテルに泊まる。 ひとり6時間60ドル。結構な値段だ。

土産物屋を見たり、辛くておいしいスリランカカレーを食べたりして、なんとか22時まで我慢した。 f:id:mom0tomo:20180103104838j:plain

22時にホテルのフロントに行くと、なんと満員だという。

0時過ぎなら開くと思う、と言われてまたもや空港のロビーで待つことに。 この待ち時間でスリランカの空港は隅から隅まで知り尽くした。

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フィレンツェ街歩き

サンタマリアノヴェッラ駅は巨大だった。 地下デパートがあり、自動券売機の数も格段に多い。 f:id:mom0tomo:20180103214202j:plain

エレーナさんの家

ホストのエレーナさんは、すごくしっかりした女性だった。 プライバシーはきちんと分けられていて、一緒に過ごしたのは最初の説明くらいだった。

とても丁寧にお勧めスポットとそこへのアクセスを教えてくれる。 3年前の旅では行ったことのないところへ行ってみたかったので、ミケランジェロ広場へ行ってみる。

ミケランジェロ広場

フィレンツェのバスは快適で、遅れずにきちんとバス停へ来る。地図を持ってバス停の行き先表示を確認すれば、簡単に市内を移動できる。

ミケランジェロ広場からの町の眺望は圧巻だった。 フィレンツェに着いたら、まずここから街を見渡してみることをお勧めする。 近くの公園も緑が濃く、昼食や休憩に最適なスポットだった。 f:id:mom0tomo:20180103214548j:plain f:id:mom0tomo:20180103214352j:plain

路地裏散策

バスで街へ降りる。フィレンツェは路地の多い街だ。すべての路地に小さなレストランやカフェ、小物屋があり、退屈しない。 ぶらぶら散策するのにぴったりだ。 f:id:mom0tomo:20180103214812j:plain

マウロのキャンピングカー | モデナ

マウロの家で

マウロは指笛が上手なおじさんだった。

ギルランディーナという観光名所になっている塔の前でピックアップしてもらう予定だったが、電車を間違えて遅くなったおかげで、駅でピックアップしてもらうことになった。

マウロの家はモデナの駅から30分かかる田舎にある。 煉瓦の壁に赤い屋根の、エミリアの田舎らしい素敵な建物が見えてきた時、私と相棒は驚きの声を上げる。 刈り取られた麦畑の中に建物が点在する様は絵本の中のようだ。

本日の宿は、この家の庭にあるキャンピングカーだ。 シャワーはないが、3口コンロやトイレがついていて、ベッドは4人分もついている。

キャンピングカーの脇から、ネコかタヌキかというもふもふした生き物が現れる。とても人懐こい。 マウロのうちで飼っているのか、よくわからないが、全く警戒せずに私たちの足元でゴロゴロと喉を鳴らす。喉を鳴らす音はとてもとても大きい。そして一度も鳴かない。やっぱり小さいクマかもしれない。

マウロの家に入り、ご家族に軽く挨拶する。 優しそうなお母さんと小さな小さなおばあちゃん、14歳のマティアスと7歳のマルコがご飯を食べるところだった。

家の中はとても暖かく、木と煉瓦のぬくもりに溢れている。マティアスは日本の漫画が好きなんだ、とマウロが教えてくれたが、恥ずかしがり屋な彼は控えめに端で立っている。初めて日本人を見たマルコは、目を丸くして興味深々だ。

マウロが、翌朝マティアスとマルコを街中の学校へ送るついでに私たちを乗せてくれるという。 家の目の前がバス停なのだが、本数が少なく利便性が悪いのでマウロは乗ったことがないという。好意をありがたく受ける。

相棒がバローロで買ってきた白ワインをマウロにプレゼントする。 マウロからも素敵なプレゼントがあった。 小瓶に入ったモデナ名産のバルサミコ酢と手造りの発泡ワインだ。 発酵の過程で自然に炭酸ガスが発生する若いワインで、輸送ができないことから生産地だけの特別な楽しみだ。 下の方に濃いオリがたまっている。あっさりしたフレッシュジュースのような飲みやすさで、とてもとても美味しい!

スーパーで買ってきたヴルストを焼き、紫キャベツをオリーブオイルで炒めて、スーパーで買ったツナ・トマトソースをすくいながら本日の夕食。キャンピングカーの夜は少し冷えるけれども、火を使えば暖かくなる。

学校へ向かう道

翌朝、フィレンツェへ移動するため朝早く起きる。朝焼けの畑が美しい。庭のデッキで荷造りをしていると、マウロが熱いエスプレッソとフィンガービスケットを出してくれた。なんて幸せな朝だろう。

相棒が助手席に座り、私は緊張気味のマティアスの隣に座る。 マウロのバンは所々凹み、いろいろなアウトドアや日曜大工の道具が載っていて、よく使い込まれている。

マティアスと少しだけ日本の漫画の話をする。口数は少ないが、とてもきれいな英語を話す。 日本の学校ではハチマキをしているのか、と聞かれて、運動会の時はするけど、毎日ではないよ、と話す。

マウロは二人を次の夏にイギリスに短期で語学留学させたいと話す。 マウロの英語も十分に上手だが、彼は高校を出てすぐに仕事についたので、英語は独力で身につけたという。 日本と同じく義務教育の中では週に数時間の英語の授業があるだけだし、イタリア国内では英語を使う機会は少ないそうだ。

これからは英語が重要になってくるから、子供達には英語を身につけさせたいんだ、とマウロは話す。マウロは二人の子供をとても大切にしていて、その将来に期待している。

学校の前で二人を降ろした後、市内を回るがてらギルランディーナや旧市街を軽く案内しながら車で回ってくれる。何度も感謝の気持ちを込めて、ありがとうを伝えた。

モデナ駅で新幹線に乗る

ボローニャへ移動して新幹線に乗らねばならないので、駅についた時間はギリギリだった。

あいさつもそこそこに、モデナ駅を走る。この電車に乗り遅れたら、新幹線に乗ることもできなくなる。新幹線のチケットは高価で、当日の切符はさらに値上がりする。走りに走っても時間には間に合わなかったが、電車が5分遅れていてくれたおかげでどうにか乗ることができた。

ボローニャ駅はとても広く、分かりやすい駅だ。ただ、乗り換えに10分しかないので安心はできない。 駅を地下二階まで走る。新幹線の発着は地下1階か二階だ。電光掲示板に番号と発車予定時間、現在の遅延時間が表示される。

新幹線の中は電源とWIFIがあり、座席もゆったりとしていてとても快適だ。時折車内販売のカートも回ってくる。

アエロフロート利用の注意点

チェックイン

アエロフロートのオンラインチェックインに使う番号が、どこに書いてあるかとてもわかりにくい。必ず確認したほうがいい。

アエロフロートはチェックイン時にシートが選べる。 シートを選んだら他の場所で待っていてもいいが、必ずBORDING TIMEの15分前には余裕を持って搭乗口に行ったほうがいい。

成田空港から離陸

案内/機長挨拶がロシア語のみ。いつのまにか離陸していて驚く。 離陸後にロシア人キャビンアテンダントの日本語アナウンスが入る。

とても下手な日本語で、イントネーションから何から変なんだけどもかわいい。 英語のアナウンスはうまい。

ふと、国際線に乗ったのは3年も前だということを思い出す。

機内の充電器

アエロフロートは機内に充電器がある。 ただしUSBポートタイプで、コンセントに突っ込むタイプの充電器は使えないので注意。

機内サービスでロシアのワインを初めて飲む。 はじめはあっさりしていてチリワインのような味だとおもったけど、後味にベリー感もあっておいしい。

機内では「アマデウス」を見た。途中で英語が分からなくなり英語力の後退に驚く。冗談や皮肉混じりで会話している場面で、ゆっくり話しているのに自分の語彙が足りず理解できなくなる。 割とショックだった。

隣のおじさんの機内テレビが壊れていたらしく、何度かスチュワーデスさんと話し合って、席の交換が行われる。 隣の席が空いたので、悠々と過ごせる。

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